薄葉紙技術
厚みと密度
薄葉紙の抄紙のポイントは、不透明度を高める填料を紙に留める技術
薄い紙を造る。
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パルプ原料やコーティング剤も使い分ける。
抄紙する薄葉紙は辞書のほか保険の約款や薬の説明書など、さまざまな用途に活用されています。辞書も大人向けと子供用では強度が異なり、大人向けの辞書は薄くなります。薄葉紙はいろいろな用途に利用できるように、20 g/㎡~52g/㎡までいくつかの種類がありますが、薄くなるほど強度を補うために、繊維の長いパルプの比率を高くします。もっとも薄い20 g/㎡はパルプの比率の調整ほかに、不透明度を確保するために填料の配合率などを調整します。 |
また薄葉紙は中性紙なので、時間がたっても茶色に変色しないという特長を持っていて、薄さや不透明度とともに辞書に最適な紙となっています。紙の種類や用途によってコーティング剤を使い分けていることも薄葉紙の大きな特長です。ある辞書ではページをめくる際のしっとりとした感触を大切にしており、このぬめり感を生み出さすために特別なコーティング剤を使用しています。薄葉紙には、パルプ原料の段階でも抄紙の段階でもさまざまな工夫が加えられ、独特な機能が生み出されているのです。 |