Homeサイトマップ新製品・技術開発への取組み

サイトマップ

新製品・技術開発への取組み

Resoil-Green(セルロース複合材)

セルロースと生分解性プラスチックを複合化した「樹脂ペレット」を開発しました。セルロースの配合により、成型品の剛性や耐熱性などの物性を改善します。生分解性のプラスチックを使用した環境に優しい材料です。

Resoil-Green(セルロース複合材)

セルロース複合材

  • 生分解性を有します
  • セルロース、バイオプラスチック配合によりバイオマス度もアップ可能です
  • 高剛性:プラスチックをセルロースで強化します
  • 耐衝撃性:セルロースの添加により成形品が割れにくくなります
  • 射出成形機にて成型が可能:熱収縮が少なくタクトタイムを短縮できます。また金型を傷めにくい強化繊維です。

セルロース配合率と曲げ剛性グラフ

用途

ガーデニング、アウトドア、レジャーなど様々なシーンで、環境に調和した素材としてご活用ください。

サステナブルパッケージSILBIO シリーズ

SILBIOシリーズは、プラスチックフィルムに代わる新しい時代の紙製パッケージ素材です。

紙素材を51%以上使用しているため、紙マークの付与が可能です。

SILBIO BARRIER (シルビオ バリア)

紙にバリアコート層を付与しました。EVOH同等の酸素バリア性、LDPE同等の水蒸気バリア性を備え、内容物からの水分蒸発、においも防ぎます。

silbio barrier1   SILBIO BARRIER diagram 

 

 

 

 

 

●製品ページ(採用事例)はこちら

●リーフレットをダウンロード

 

SILBIO ALBA (シルビオ アルヴァ)

紙にアルミ蒸着を行い、酸素バリア性・水蒸気バリア性・遮光性・ヒートシール性を付与しました。

高いバリア性や隠蔽性が必要とされる用途に最適です。

silbio alba1  SILBIOALBA

 

 

 

 

 

 

●製品ページはこちら  

●リーフレットをダウンロード

                                      

SILBIO CLEAR (シルビオ クリア)

バリア性・ヒートシール性に加えて、中身が見える機能を付与した紙製パッケージ素材です。

中身を見せたい食品や日用品の包装に最適です。

 

silbio clear1 SILBIO CLEAR diagram    

 

 

 

 

 

●製品ページはこちら

●リーフレットをダウンロード 

 

SILBIO EZ SEAL (シルビオ イージーシール)

シーラントが不要で、容易なヒートシール機能に特化したパッケージ素材です。
食品の二次包装や配送用包装、産業資材包装に最適です。食品接触対応可能なグレードもございます。
※バリア性はありませんのでご注意ください。

 

 

SILBIO シリーズ比較表

 

silbio series
 silbio graph

 

当社は、今後も、環境配慮型の紙素材開発や木質由来の新素材開発などを進め、持続可能な社会に貢献してまいります。

高機能ガラスペーパー

ガラス繊維を水中で分散しシート化したもので、独自の技術によってさまざまな特性を発揮します。

耐熱ガラスペーパー

耐熱性、断熱性に優れたガラスペーパーです。

特徴

  • 高温環境下でも強度を維持
  • 「火」を近づけても殆ど発煙しない
  • ガラスペーパー単体の不燃化(焼成)処理が不要
  • 従来のガラスペーパーと同様に、寸法安定性に優れる
発煙性(アルコールランプ加熱)

発煙性(アルコールランプ加熱) 発煙性(アルコールランプ加熱)

耐熱性

耐熱性 耐熱性

極薄ガラスペーパー

FRPの表面性改善に効果的なサーフェイスマットとしてご使用になれます。

極薄ガラスペーパー

特徴

  • FRPの表面性改善に効果的です
  • 素早く樹脂が浸透し、ハンドリング性に優れます
  • 極薄ガラスペーパー(10g/㎡)であれば、金型のクリアランス変更不要で型へのなじみが良好です

発煙性(アルコールランプ加熱)サーフェイスマットあり

発煙性(アルコールランプ加熱)サーフェイスマットなし

用途

  • ハンドレイアップおよび熱プレスで成形するFRP製品全般
  • 防水性を求められる場面で(薬液タンク、受水槽、産業装置筐体など)
  • 表面の平滑性を求められる場面で(自動車の外装、工場や立体駐車場の床、折り畳み式スロープなど)

    <写真:他社品との比較、ラインナップ>

他社品との比較 ラインナップ

低誘電ガラス複合素材

特殊なガラス繊維と特殊な熱可塑性の樹脂繊維を混合し抄紙したプリプレグ。このプリプレグを熱プレスすることで低誘電性能を有する複合素材が得られます。

特徴

  • 高い曲げ強度・曲げ弾性率
  • 低吸水率
  • 10GHzで低誘電率・低誘電正接を実現
  • 高寸法安定性
  • 高耐熱性

成型イメージ

プリント配線基板、アンテナやセンサーのほか、筐体等の3D形状の成型も可能です。

極薄ガラスペーパー

特性

特性

ハイグレードOPPフィルム(HGPP)

滋賀工場イズムの継承

片面に凹凸がある、マット仕上げのコンデンサーフィルム、誕生。

琵琶湖の南東部、滋賀県湖南市に、王子エフテックスの滋賀工場はあります。王子グループの大部分の工場は紙製品の生産を中心に行っているのに対し、ここはプラスチックフィルム製品の開発と製造を専門的に行っているグループの中でも特異な存在です。

『滋賀工場でしかできないもの』を求めて・・・
当社は、『滋賀工場でしかできないもの』を求めて、新しいフィルムの開発に意欲的に取り組んでおります。その一つに片面マット調のコンデンサーフィルムが挙げられます。
製品を巻き取る際に、表面に凹凸がまったくない平滑なものは、フィルム同士がくっついてしまって、剥がすことができません。凹凸のあるマット調になっていると、フィルムがロールを通るときに間を空気が抜け、巻き取ることが容易にできることから、片面フラット仕上げ、片面マット調のフィルムの開発に着手しました。凹凸を作るために添加物を入れると絶縁性能を阻害してしまうことから、まずは材料の設計から始めました。具体的には、ポリプロピレンの分子量と立体規則性の検討です。
HGPP
HGPP

分子量とは分子の鎖の長さのことで、その分布が広いほど薄く延ばしやすく、狭いほど耐電圧性が高くなります。

また、立体規則性とは分子の並び方で、きれいに並んで結晶性が高いと耐電圧性が高くなります。
こうした特長を生かしつつ、条件を的確に設定しなければなりません。

当時、滋賀工場では量産機が1ラインだったため、試作はいつも夜通しの作業となりましたが、『滋賀工場にしかできないもの』の精神から何度となく試作を繰り返して、片面マット仕上げのコンデンサーフィルムは完成しました。

このフィルムの開発に携わり、現在は営業副本部長の大塚は語ります。
「開発の仕事、人と交渉する仕事、どちらも遣り甲斐がありますが、結局どちらも目的や状況に合わせて工夫が必要ということでは変わりはありません。」
『どこにもないものだったら、自分たちが作ろう。自分たちが工夫しよう』という滋賀工場イズムは、こうして受け継がれています。

HGPP

お客様と二人三脚

除塵という課題をクリアして、プロテクトフィルムへ転用。

フィルム製品イメージ 片面マット調のコンデンサーフィルムとして開発したフィルムを、プロテクトフィルムとして用途展開したのはそれから数年後のことでした。
 
コンピューターのパーツで小さな基盤を幾層にも積み重ねているものがあります。それを絶縁するための樹脂として利用できないかということをお客様に話を持ち掛けたことから始まりました。
 
片面マット仕上げのフィルムは加工がしやすいことと、貼り付けたときの食いつきの良さなどが評価され、王子エフテックスが開発したポリプロピレンのフィルムは、いよいよコンピューター業界での利用へ大きく一歩を踏み出しました。
ただし、実際のビジネスとして動き出すまでには、そこから苦労することになります。
プロテクトフィルムとして利用するためにはフィルムを徹底的に除塵する必要があり、ここでも『滋賀工場にしかできないもの』の精神から即時対応、しかし、お客様との取引が始まるまでには約1年もかかりました。
そうしてやっと始まった取引は20年以上続き、そのお客様とは厚い信頼関係で結ばれています。

光学分野への参入

培ってきた技術をベースに、さらに高性能なフィルムの開発へ。

液晶画面のカバーフィルムでは、フィルム製膜時に発生する数μm単位の大きさの異物(フィッシュアイ)やキズがNGとなります。フィッシュアイとは、異物が核となりその周りに隙間が出来きて、「魚の目」のように見えることが由来です。
製造設備を徹底的にチェックして、特に異物が発生し易い箇所を見つけ出し、改造並びに効果的な清掃を実施しました。
そのようにして作られたフィルムは、液晶画面のカバーフィルムを要求通りの品質に仕上げるために、機器による検査と併せて、専門検査員による品質検査を行い、キズやフィッシュアイを極限まで除去しています。
こうして厳しい合格基準をクリアした、OPPの中ではフィッシュアイが極めて少ない平滑タイプは、多くの実績を挙げています。

              fisheye

 王子エフテックスのもっとも進化した特殊工業用OPPフィルムは、これまで培ってきた技術をベースに性能を大きく向上し、フィッシュアイが少ないタイプだけでなく、数μmの極薄タイプなど、さまざまな製品が用意されています。

もちろん原料自体も純度の高いポリプロピレンで、製造工程でも添加剤などが入らないピュアなフィルムのため、電子・電気部材用の離型用フィルムや、光学分野での製造工程用カバーフィルムといった特殊工業用として広範に利用されています。産業技術の進展とともに、OPPフィルムにもさらに高度な性能が求められることから、王子エフテックスは電子・電気工学や光学分野の発展と歩調を合わせ、今日も高性能なフィルムの研究開発に取り組んでいます。

 

Fiber Reinforced Thermo-plastic Materials

Thermoformable CFRP materials based on making technologies.

Composition can be customized according to the intended purpose

Components

seni ill3 e

Examples of application
Deep embossed Plate熱プレス成型品

Very thin CFRP (0.5mmt)

薄物成形

Support Structure

複雑形状

 

Large 3D shape Parts

大型成形(ボンネット)

Deep Drawing (helmet)

深絞り(ヘルメット)

Typical properties

Flexural strength 300~500MPa ,

Flexural modulus 25~30GPa ,

Density 1.4g/cm3

ill112 e

Consolidated OJI CFRP material has higher specific tensile strength and specific rigidity than steel or aluminum, which enables to make light weight durable parts via heat-compression.

Advantages

  • Compared to injection molding CFRPs, OJI CFRTP materials' compression moldability enables
     ◆Higher carbon fiber content
     ◆Thinner thickness
  • Shorter processing time compared to thermoset prepregs.
  • Customizability
     ◆Contents and composition
     ◆Reinforcement fiber orientation

 

Contact Us

Oji F-Tex Co., Ltd   Marketing and Development Dept.
TEL: +81-3-5550-3100
Contact us by e-mail
 

 

ナノバックリング®
(微細凹凸構造による異方性拡散)

ナノバックリング®とは

ナノバックリング®とは、自己組織化を利用してナノからマイクロサイズの微細凹凸構造を形成する当社独自技
術です。透明なフィルム表面にナノバックリング構造を転写賦形することで、ユニークな異方性拡散シート(ナノバックリングシート)ができます。

ナノバックリング構造に、絞った光を投影すると、光は異方性拡散します。一般的には、フィルムなどのシートの表面に微細凹凸構造を賦形させて、ナノバックリングシートとして販売しています。

ナノバックリング®とは

特徴

    • 異方性拡散とは拡散粒子を使った一般的な等方性拡散とは異なり、微細
      凹凸構造の高さやピッチを変更することで、光の拡散角度をコントロール
      することが可能で、ライン状や楕円状に、光の形を制御できます。

    • 異方性拡散機能により必要な部位に照明を絞ったり、光立ち上げ効果に
      因り、バックライトの正面輝度の向上が図れます。

  • 成形品での提供が可能です。

異方性拡散

楕円拡散

光学分野に参入

表面の微細凹凸構造の高さやピッチをコントロールすることで光を制御できることに着目、同技術を用いて光学分野への本格的な取組みが始まりました。ナノバックリング構造をシートにきれいに賦形させることは難しく、思うような異方性拡散が再現出来ない状況が続きましたが、ついに安定して微細凹凸構造を賦形させる条件を見つけだすことに成功、ナノバックリングシートが量産できるようになったことから、急速にお客様との距離が縮まりました。

採用事例

スキャナー光源

そのような中で、初めての採用は複写機の光源部でした。ナノバックリングシートをスキャナー部に貼り付けて、光源に用いられるLEDの点光源を、ナノバックリングの異方性拡散により線光源に変えることにより、ムラなく、ムダのない光を提供することに成功しました。

スキャナー光源

 

高速道路トンネル照明

また、株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北様と北明電気工業株式会社様との共同開発で生まれた「トンネル照明LED化ユニット」でも、ナノバックリングシートが採用されています。
ナノバックリングで異方性拡散された光は、今まで届かなかったところを照射して、不要だった対向車線への照射をカット、効率よい配光に貢献しています。

高速道路トンネル照明

バックライトの輝度向上効果

LED、OLED、太陽光利用技術の発展に伴い、ナノバックリングの光拡散技術は新たな省エネ技術や、新規表示デバイスへの利用が始まっています。ナノバックリングの光拡散の分野は更に広がっていくものと考えています。下図のようなタイプの液晶ディスプレイ用バックライトにナノバックリングシートを使用した場合、汎用拡散シートを使用した場合と比べ、輝度が1.5倍になります。

バックライトの輝度向上効果

 

お問い合わせ

王子エフテックス株式会社 営業本部 製品開発部
03-5550-3100

メールでのお問い合わせはこちらから

 

 

開発事例紹介

HDPPナノバックリング高機能ガラスペーパー

 

セルロース複合材SILBIOシリーズ

製品開発部

cat31 cp1

王子エフテックスは、各工場の研究開発部門と営業部門の連携を強化し、お客様の期待を超えるような製品やサービスの提案に取り組んでいます。
これまでに培った「抄紙」「紙加工(塗工など)」「フィルム製膜」「不織布」といったコア技術だけでなく、複合材や微細凹凸形状形成といった新しい技術を取り込み、高機能・高付加価値製品の迅速な開発を継続していきます。

また、グループ各社との連携により、紙の市場にとらわれない新たな市場の開拓にも取り組んでいます。お客様との対話を重ね、ご要望を正しく理解し、お応えできるよう努めます。

fig1